2023.01.21
マンション売却の査定方法を紹介|売却の流れや注意点も解説
「マンションの査定はどこに依頼すればいい?」「初めてマンションを売却するため、何から始めれば良いのかわからない…」
マンション売却は人生で何度も経験するようなことではないため、慣れていない人がほとんどでしょう。
本記事では、マンション売却について査定方法から売却までの流れ・注意点などを解説していきます。
マンション売却で損をすることなく、相場価格で売却する方法がわかります。
結論、マンション売却を行うならまずは、マンション一括査定サイトで査定を依頼しましょう。詳しく解説していきます。
目次
マンション売却の査定ならまずは机上査定から
マンション売却の査定方法には、机上査定(簡易査定)と訪問査定の2種類があります。
机上査定とは、近隣の物件状況や過去の取引データなどから大まかな査定額を算出する方法です。
一方で訪問査定とは、実際に不動産会社の担当者が物件を訪問し、調査した上で査定額を算出する方法になります。
実際に訪問して隅々まで確認するため、机上査定よりも査定額の精度が高いところが特徴です。
一見すると訪問査定の方が良さそうに見えますが、訪問査定は時間がかかるため、まずは机上査定からの依頼をおすすめします。
ここでは机上査定の方法を2種類解説していきます。
マンション一括査定サイトの利用がおすすめ
机上査定を依頼するのであれば、マンション一括査定をおすすめします。
マンション一括査定サイトとは、1度の査定依頼で同時に複数の不動産会社へ依頼できるサービスです。入力された物件情報をもとに、一括査定サイトと提携している複数の不動産会社が査定してくれる仕組みです。
ネットで簡単に申し込みできて、必要情報の入力も1度で済むため手間がかかりません。また、机上査定だけでなく訪問査定も依頼可能となっており、どちらも無料で利用できます。
マンション査定シミュレーション【匿名査定】
マンション査定シミュレーション(AI査定)とは、ネットで簡単に不動産査定ができるサービスです。
マンション一括査定サイトとの違いは下記の通りです。
- 匿名で査定できる
- 査定額の精度は低い
- 営業電話がかかってこない
匿名で利用できるため不動産会社へ個人情報を伝えることなく、不動産の査定を依頼できます。電話番号やメールアドレスは不要なため、査定後の営業電話などの心配もありません。
しかし、大まかな物件情報でしか査定しないため、査定額の精度は低くなります。そのため、とりあえず大まかな査定額を知りたいという人へおすすめのサービスです。
マンション売却時の査定ポイント
マンション売却時はまず机上査定を依頼し、その後訪問査定へ移行する流れが一般的です。
実際に訪問して細かく査定してもらうことで、より正確な査定額が算出されます。
では、訪問査定の際にどのようなところが査定ポイントとなるのか気になっている人も多いでしょう。
ここでは訪問査定の際に査定ポイントとしてチェックされる項目を解説していきます。
立地
マンションの査定額に大きく影響するポイントのひとつが立地です。最寄り駅までの距離や周辺施設の充実度などの条件が良ければ良いほど査定額がアップする傾向にあります。
たとえば、“スーパーやコンビニなどの商業施設や学校や病院などが近くにあるかどうか”や“閑静な住宅街なのか、それとも賑やかな繁華街周辺なのか”なども査定額に影響します。
築年数・構造
基本的に築年数が古くなればなるほどマンションの価値が下がり、新しければ価値が上がり査定額もアップします。
なぜなら、新しいマンションの方が人気であるからです。そして、築20年を超えるマンションになると価値が落ちる傾向にあります。
また、マンションの構造に関しても査定額に影響を及ぼします。鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造などの頑丈な作りのマンションの方が価値が高く査定額も高いのが一般的です。
階数・位置・方角
マンションの階数や位置・方角も査定額に影響します。まず階数ですが、基本的に高層階になるほど人気が高く査定額も上がります。
次に部屋の位置や方角に関してですが、角部屋や日当たりの良い方角に面しているとプラス評価です。
その他にも眺望や風通しの良さなども査定額に影響し、方角に関しては南>東>西>北の順で価値が変わります。
間取り・広さ
3LDKや2LDKの間取りがカップルやファミリー向けの物件と言われており、人気が高くなっています。1LDKは、価格は安くなりますが少し狭くなりますし、4LDKだと価格が高くなってしまうことが原因です。
また、部屋の広さも査定額に影響し、広ければ広いほどプラス評価となります。その他にも専有部分や収納スペースの広さも影響します。
設備・内装
部屋の設備や内装も査定額に影響します。ディスポーザーのような後付けが困難な設備や浴室乾燥機などがついているとプラス評価です。
また、内装によっても査定額が変わります。浴槽やキッチン周りの広さなどが影響し、タバコのヤニや壁紙の劣化はマイナス評価となります。
共用施設
マンションの共用施設が充実しているほど価値が高まり、査定額も上がります。スポーツジムやキッズルームなどの需要の高い施設が多いほどプラス評価です。
また、防犯カメラの有無やオートロック機能などのセキュリティ面が充実しているかどうかも査定ポイントとなります。
管理状態
部屋単体ではなく、マンション全体の管理状況も査定額に影響します。基本的に管理状況が良いほど価値が高まります。
たとえば、下記のような内容が査定ポイントです。
- マンションに管理員がいるのか
- 管理員が常駐しているのか
- 共有部分の管理状況は良好か
また、ゴミ置き場やマンション全体の清掃状況なども影響します。
管理費・修繕積立金
月々の支払いである、管理費や修繕積立金の金額が高すぎると評価が下がる傾向にあります。
また、管理費や修繕積立金の滞納も査定ポイントになります。
売主・施工会社
マンションの販売会社や施工会社が実績のある大手企業であれば、プラス査定になります。
なぜなら、大手企業ならではの安心感や信頼度があるからです。逆に評判の悪い施工会社が関与していると価値が下がる可能性があります。
マンション売却の査定から売却までの流れ
ここでは実際に査定からマンション売却するまでの流れを解説していきます。
不動産会社に査定を依頼する
まずは不動産会社にマンションの査定を依頼しましょう。初めは机上査定を複数社へ依頼することをおすすめします。その後、机上査定の結果からさらに不動産会社を厳選し、訪問査定を依頼する流れが一般的です。
マンションの査定額は不動産会社によってばらつきがあるため、なるべく多くの不動産会社へ依頼し、比較検討して契約する不動産会社を決めましょう。
そのため、机上査定を依頼するときは、1度に複数社へ依頼できる“マンション一括査定サイト”の利用をおすすめします。
契約する不動産会社を決めて媒介契約を結ぶ
マンションの査定が終わったら、査定結果や担当者の対応などを考慮して契約する不動産会社を決めて媒介契約を結びます。
媒介契約とは、売主と不動産会社との間でトラブルが起きないように、予め締結する契約のことです。
媒介契約には下記の3種類があり、どの契約を結ぶかは売主が選べます。
- 一般媒介
- 専任媒介
- 専属専任媒介
それぞれの違いは下記の通りです。
一般媒介 | 専任媒介 | 専属専任媒介 | |
---|---|---|---|
自分で買主を見つけて取引すること | 可能 | 可能 | 不可能 |
依頼できる会社の数 | 複数社 | 1社のみ | 1社のみ |
不動産会社からの近況報告 | なし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
指定流通機構への物件登録 | 義務はない | あり | あり |
基本的に一般媒介よりも専任媒介や専属専任媒介の方が手厚いサポートとなっており、比較的早くマンション売却しやすいのが特徴です。
売却活動を開始しする
不動産会社と媒介契約を結んだら、いよいよ売却活動が始まります。売却活動といっても基本的には不動産会社が行ってくれるため売主がやることはあまりなく、不動産会社からの連絡を待ちましょう。
内覧希望者が現れた場合は立会いの必要があります。内覧の際は購入希望者の購入意欲を削がれないよう事前に部屋の掃除をしておきましょう。
また、当日は身だしなみを整えて、立ち振る舞いも意識し、マイナスイメージを与えないようにしましょう。
買主と売買契約を結んで引き渡し
無事に買主が見つかれば売買契約を結び、物件を引き渡して売却完了となります。
買主がなかなか見つからない場合は不動産会社と相談し、売り出し価格などを見直す必要があります。
さらに詳しくマンション売却の流れが知りたい人は、下記の記事を参考にしてみてください。
マンション査定前にやっておくとよいこと
ここではマンションの査定前にやっておくと良いことを紹介します。
自分でも売却価格の相場を把握しておく
不動産会社へマンション査定の依頼をするときは、自分でも売却価格の相場を把握しておきましょう。ある程度相場を理解していないと、査定額が高いのか低いのか把握できないからです。
相場を把握せずに全くの無知な状態で全て不動産会社に任せていると、足元を見られてしまう可能性があるため注意しましょう。
査定シミュレーションなどを利用すると、大まかな相場を把握できます。
必要最低限の掃除
訪問査定の前には最低限の掃除をしておきましょう。掃除をしたからといって査定に影響するわけではありませんが、マナーの一環としてやっておいた方が良いでしょう。
よく査定額を上げるためにリフォームを検討する人がいますが、必ず利益が出るわけではないため、事前に行う必要はありません。
査定後に不動産会社と相談して決めると良いでしょう。内覧の際はハウスクリーニングを依頼するのもありです。
必要書類の用意
机上査定にはとくに必要な書類はありませんが、訪問査定の場合はいくつか必要書類があります。
不動産会社によって違いはありますが、下記のような書類が必要になります。
- 権利書
- 間取りと測量図
- 固定資産税納税通知書
- 購入時の物件のパンフレット
紛失していた場合は再発行に時間がかかるものもあるため、早めに準備しておくと良いでしょう。
マンションを売却すると決めた段階で早めに用意しておくことで、売却までの流れがスムーズになります。
マンション査定時の注意点
ここではマンション査定時の注意点を解説していきます。
査定依頼は必ず複数社に依頼する
マンションの査定を依頼するときは、必ず複数の不動産会社へ依頼しましょう。なぜなら、マンションに限らず不動産の査定額は会社ごとにばらつきがあるからです。
1社の査定だけで決めてしまうと、数百万円もの大金を損してしまう可能性があります。
また、複数社へ依頼し比較するときは、査定額だけでなく不動産会社の実績や担当者の対応が良いかどうかも確認しましょう。
複数社へ依頼するなら1度の申し込みで複数社へ依頼できるマンション一括査定サイトがおすすめです。
査定額の根拠を担当者に確認する
不動産会社から査定額が提示されたら、なぜその価格になったのかを担当者へ確認しましょう。
不動産会社の中には契約欲しさに査定額を高く提示してくるところもあります。査定額が高いからといって契約してしまうと、実際には全く売れないという状況になる可能性もあるため注意しましょう。
そうならないためにも、なぜその査定額になったのかを明確に説明してもらえるか聞いてみましょう。このとき、査定額の根拠を明確に説明できない会社は信頼できないため、契約しない方が賢明です。
物件の瑕疵は必ず伝える
マンションに瑕疵(不具合)がある場合は、必ず査定時に伝えましょう。瑕疵を報告せずに黙っていると、後々トラブルになる可能性があるからです。最悪の場合、契約不適合責任で損害賠償請求される可能性もあります。
そのため、査定に影響が出てしまうような内容でも包み隠さず報告しましょう。物理的な瑕疵だけでなく、事故物件なども心理的な瑕疵に当たります。
マンション売却の査定なら一括査定サイトサテイエの利用がおすすめ
マンション売却を行うときは、査定額の相場や担当者の対応を確認するためにもまずは、マンション一括査定サイトの利用をおすすめします。
マンション一括査定サイトであれば、手間をかけずに簡単に複数の不動産会社へ査定依頼が可能です。
また、マンション査定を依頼するときは、机上査定から依頼しましょう。マンション査定から売却までの流れは下記の通りです。
- 一括査定サイトから複数社へ机上査定を依頼する
- 査定額や不動産会社の実績などを比較し、訪問査定を依頼する
- 契約する不動産会社を決めて媒介契約を結ぶ
- 売却活動を開始する
- 買主が現れたら売買契約を結び売却
人生においてマンション売却を何度も行うという人は少ないでしょう。そのため、なるべく損をしたくないというのが人間の心情です。マンションを適正価格で販売するためにも、まずは一括査定サイトを利用して複数社へ査定依頼してみましょう。
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