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マンション売却の相場|自分で調べる方法と注意点も解説

2023.01.16

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マンションの売却を検討する際、査定前に自分で相場を調べることは重要です。というのも、相場を知らずに不動産会社の査定を受けてしまうと、基準が分からず査定額が信用できるか判断しにくいためです。

この記事では、主要都市のマンション売却の相場を紹介したうえで、自分で相場を調べる方法を解説します。後半では、相場を調べるときの注意点も説明しますので、これからマンション売却を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

マンションの売却価格相場

まずは、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県・北海道・広島県・大阪府・福岡県で実際に売却されたマンションの平均相場価格を紹介します。

地域名売却価格相場(万円)
東京都3,972
神奈川県2,731
埼玉県2,602
大阪府2,374
広島県2,347
千葉県2,295
愛知県1,965
北海道1,906
福岡県1,764

なお、ここで紹介するマンションの売却価格は、国土交通省の「不動産取引価格情報検索」。また、その他のデータは東日本不動産流通機構の「首都圏中古マンション・中古戸建住宅地域別・築年帯別成約状況【2022年07~09月】」を参考にしています。

東京都のマンション売却相場

2022年第2四半期の東京都の中古マンション売却相場は、平均約3,972万円でした。2022年第1四半期の中古マンション相場4,030万円を下回ったものの、取引件数は25,000件を上回っており、東京都内はまだまだ需要が高い傾向にあります。

マンションの間取りが1Kや1Rの場合、23区外や駅から遠い場合には200万円台のこともありますが、基本的には面積が広いほど、23区内で駅近のマンションほど取引価格相場は高くなります。

参考:国土交通省 土地総合情報システム

神奈川県のマンション売却相場

神奈川県の中古マンション売却相場は、2022年第2四半期のデータで平均約2,731万円です。首都圏では東京都に次いで相場が高くなっています。

なかでも横浜・川崎エリアの㎡単価は58.3万円と、他エリアの40.5万円より高い傾向にあります。

参考:首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況

埼玉県のマンション売却相場

2022年第2四半期の埼玉県の中古マンション売却相場は、平均約2,602万円でした。比較的新しいマンションでも、やはり1Rや1Kの間取りは売却相場がガクンと下がります。

最低売却価格は5万円、最高売却価格は1億3,000万円と幅があり、築年数と間取り、エリアによって売却価格が変動します。

2022年第2四半期における埼玉県のマンション取引件数は、3,500件程度です。前年同月の約4,000件を少し下回っており、2017年第3四半期から多い時期で約6,000件、少ない時期で約3,000件と変動しやすい傾向にあります。

参考:国土交通省 土地総合情報システム

大阪府のマンション売却相場

大阪府の中古マンション売却相場は、2022年第2四半期のデータによると平均約2,374万円です。㎡単価は42.71万円ですが大阪市内で54.21万円、北部で39.69万円、南部で29.36万円とエリアごとに価格が異なります。

参考:公益社団法人近畿圏不動産流通機構

広島県のマンション売却相場

2022年第2四半期の広島県の中古マンション売却相場は、平均約2,347万円でした。㎡単価は12ヶ月平均約32.68万円で、広島市だけでみると平均34.49万円と広島県全体よりも高い水準となっています。

中国エリアの㎡単価は約30.31万円のため、エリア内では広島県は㎡単価の高いエリアであることが分かります。

参考:中古戸建住宅レポート 西日本概況

千葉県のマンション売却相場

千葉県の中古マンション売却相場は、2022年第2四半期のデータで平均約2,295万円でした。とくに売却価格の高いエリアは、新浦安・市川・津田沼・船橋などです。

首都圏のなかでも中古マンションの売却相場が低い千葉県ですが、取引件数はおおむね3,500〜5,000件を推移しています。東京都内へのアクセスもよく、マンションの安い千葉県は需要も高い傾向にあります。

参考:国土交通省 土地総合情報システム

愛知県のマンション売却相場

愛知県の中古マンション売却相場は、2022年第2四半期のデータで平均約1,965万円でした。エリア別にみると、全体の㎡単価は30.3万円(12ヶ月平均)ですが、名古屋市は40.47万円(3ヶ月平均)と10万円ほど高い傾向にあります。

参考:愛知県名古屋市市況データ

北海道のマンション売却相場

2022年第2四半期のデータでは、北海道の中古マンション売却相場は平均約1,906万円でした。取引件数は2,200件で、前年同月の約2,100件と大きく変わりません。

エリア別では、札幌市内は他のエリアより中古マンションが高額で売却されています。

参考:国土交通省 土地総合情報システム

福岡県のマンション売却相場

福岡県の中古マンション売却相場は、2022年第2四半期のデータで平均約1,764万円でした。㎡単価は約32.6万円ですが北九州市は約18.3万円、福岡市は平均37.78万円とエリアによって相場が大きく異なります。

参考:中古戸建住宅レポート 西日本概況

マンションの売り時

2023年はマンション売却に適している時期なのか、首都圏・近畿圏マンション市場予測にもとづき、解説していきます。

年々マンションの相場は上昇している

東日本不動産流通機構の「首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ」によると、中古マンションの相場は年々上昇している状況です。2022年第3四半期の首都圏の中古マンション㎡単価は68.0万円で、価格は4,354万円でした。

首都圏中古マンションの成約件数も横ばいで、今後も大きく減少する気配はありません。そのため、2023年も引き続きマンション売却に適している時期です。

マンションの数が減っている

同様に、東日本不動産流通機構の「首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ」によると、首都圏の中古マンションの在庫数は2022年4月の時点で、前々年同月より減少しています。前年同月は一度在庫数が大きく減ってから、減少前の水準にはまだ届いていません。

この結果から、マンションの在庫数が減っており、今後も需要は高いと考えられます。

マンションの売却相場を調べる方法

前項で紹介したマンションの売却相場はあくまで目安。より具体的に知りたい場合は、ここで紹介する方法を試してみましょう。

築年数から概算する

売却予定の築年数から概算することで、おおまかな相場目安を知ることが可能です。マンションの価値は築年数とともに減少することを考慮して、以下の計算式で算出します。

マンションの売却相場=新築時の購入価格×築年数による成約価格の下落率

首都圏全体の築年数による成約価格の下落率は、以下のとおりです。

築年数成約価格(万円)成約価格の下落率(%)
5年以下6,752100
5年超10年以下6,07389.9
10年超15年以下5,65483.7
15年超20年以下5,42680.4
20年超25年以下4,50666.7
25年超30年以下3,05445.2
30年超2,25833.4

参考:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅長期動向グラフ」

たとえば、新築購入時に5,000万円だったとして、築12年のマンションを売却する場合、5,000万円×83.7%=4,185万円が相場と考えられます。

また、新築購入時に5,000万円だったとしても、築27年のマンションでは2,260万円が相場です。

ただし、築年数による価格下落率を利用しているだけで、エリアや広さなどは考慮しないため、あくまで目安となります。

土地情報総合システムで調べる

国土交通省が公表している土地情報は、「土地情報総合システム」で調べられます。「不動産取引価格情報検索」から、調べたい時期や地域、不動産の種類を選んで検索しましょう。

たとえば、「2022年第2四半期」「埼玉県全域」「中古マンション」で調べると、埼玉県内で該当時期に取引があった中古マンションの情報一覧が表示されます。所在地や最寄駅、取引総額などの情報で並び替えることも可能ですので、売却予定のマンションに近い条件で相場を見てみるとよいでしょう。

サテイエで調べる

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マンション売却価格が相場より下がる原因

では、相場よりマンションの売却価格が下がってしまう原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

原因を知ることで対策を打てるため、まずは売却価格が下がってしまう原因を把握しておきましょう。

同じマンションの別の部屋が売られている

競合として、同じマンションで別の部屋が売られている場合、価格競争が起こる可能性があります。

とくに別の部屋のほうが売却価格が安いケースでは、当然同じような間取りの安いマンションのほうが売れやすくなるでしょう。そのため、価格競争が起きて相場より安い価格に設定しなければならないリスクが高まります。

ただし、競合があったとしても自分だけの判断でマンションの売却価格を値下げせず、必ず不動産会社にアドバイスを仰ぎましょう。不動産売却のプロである不動産会社は、同様のケースを取り扱った経験も豊富なため、的確なアドバイスをくれるはずです。

管理費・修繕費が高い

マンションの管理費や修繕費が高い場合、売れ残ってしまうことを避けるため売却価格を下げなければならないケースもあります。

売り出し価格を安く設定しすぎている

そもそも相場を把握していない場合、相場より安くマンションを売り出してしまうことで、売却価格が下がってしまいます。

早く売却しようとする

引越しの時期がすでに決まっており、できるだけ早くマンションを手放そうとする場合、価格設定を下げないと売れ残ってしまう可能性があります。そのため、売却したい期限が決まっている場合は、売却価格が相場より下がってしまいがちです。

マンションを相場より安く売却しないための注意点

誰でも相場より安い価格でマンションを売却したくはないものです。そこで最後に、マンションを相場より安く売却しないようにするための注意点を3つ紹介します。

相場より高い価格に設定する

状況にもよりますが、相場より高い価格に設定することで値引き交渉にも対応できるようにしましょう。売り出し価格はあくまで最初に売り出すときに設定する価格であり、これを安く設定してしまうと、値引き交渉に応じる際、さらに買い叩かれてしまう可能性があります。

値引き交渉があると仮定し、値下げしても相場より安くならないように最初の価格設定をしましょう。具体的なコツについては、不動産会社に相談してみるのがおすすめです。

囲い込みに気を付ける

囲い込みとは、不動産会社が自社の取引先から買主を探そうと営業することです。一般に広く売り出されないため、買主がなかなか決まらなくなるデメリットがあります。

不動産会社と契約する前に、囲い込みがないかきちんと確認しておくことが重要です。

複数の不動産会社で査定する

査定を1社で済ませてしまうと、相場の目安が把握できません。できるだけ多くの不動産会社に査定を依頼しましょう。

できるだけ多くの不動産会社の査定を受けるためには、一括査定が便利です。サテイエでは、最大6社の不動産査定を受けることができます。もちろん利用は完全無料ですので、ぜひご利用ください。

マンション売却の相場まとめ

この記事では、主要都市のマンション売却価格の相場を紹介し、さらに相場を調べる方法とマンションの売却価格が相場より下がってしまう原因について解説しました。

首都圏のマンション売却相場は2022年第3四半期のデータで、㎡単価は68.0万円、売却価格は4,354万円です。年々マンションの売却価格は上昇しており、マンションの需要も増えています。

売却予定のマンションの相場を知りたい場合は、築年数から概算したり土地情報総合システムで検索したりするとよいでしょう。また、サテイエの無料一括査定を受けてみるのもおすすめです。

相場より安くマンションを売却しないよう、まずは相場を把握してから不動産会社の選定へと進みましょう。マンション売却の流れについて、詳しく知りたい方は、「マンション売却の流れを紹介!期間や引き渡し日の流れも解説」も参考にしてみてください。

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