2023.04.24
不動産売却に必要な期間について解説|売却期間を短縮するコツも紹介
「不動産売却にはどれくらいの期間が必要なの?」「不動産の売却期間を短縮するコツについて知りたい」
不動産の売却を検討しているのであれば、このような疑問をお持ちの人も多いかと思います。
そこで本記事では不動産売却の期間に焦点を当てて、売却に必要な平均的な期間やスケジュールの目安、売却期間が長期化する要因などについて解説します。併せて売却期間を短縮するコツや、最短で売却するコツもご紹介します。
不動産売却を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
目次
不動産売却に要する期間は平均3ヶ月~6ヶ月
不動産の販売から引渡までの期間については平均で3ヶ月~6ヶ月ほど要するのが一般的です。
ただし、実際には売却活動前にも1ヶ月~2ヶ月程度の準備期間(不動産会社との契約など)が必要なため、全体では8ヶ月前後の期間を見込んでおいた方が良いでしょう。
なお、ここ10年における首都圏の中古マンション・中古戸建て・土地の登録(売却開始)から成約に至るまでの平均日数は以下の通りとなっています(参照:公益財団法人東日本不動産流通機構『首都圏不動産流通市場の動向(2022年)』)。
年 | 中古マンション | 中古戸建て | 土地 |
---|---|---|---|
2013年 | 79.1日 | 90.1日 | 104.6日 |
2014年 | 71.2日 | 87.4日 | 89.9日 |
2015年 | 65.5日 | 88.4日 | 85.1日 |
2016年 | 69.3日 | 93.2日 | 93.3日 |
2017年 | 74.7日 | 89.9日 | 87.3日 |
2018年 | 78.8日 | 95.3日 | 83.2日 |
2019年 | 81.7日 | 99.3日 | 90.7日 |
2020年 | 88.3日 | 111.3日 | 111.0日 |
2021年 | 74.7日 | 101.2日 | 106.3日 |
2022年 | 71.4日 | 81.2日 | 83.6日 |
首都圏に限らず不動産売却においては、戸建てよりもマンションの方が早く売れる傾向があります。
不動産売却の流れと平均所要期間・スケジュール目安
不動産売却の一般的な流れと平均所要期間(スケジュールの目安)は以下の通りです。
不動産売却の流れ | 平均所要期間 |
---|---|
①不動産の売却相場を調べる | 1週間 |
②不動産会社に査定を依頼する | 2週間~4週間 |
③不動産会社と契約を結ぶ | |
④不動産の売却活動を開始する | 3ヶ月~6ヶ月 |
⑤購入希望者と条件交渉を行う | |
⑥買主と売買契約を結ぶ | 1ヶ月~2ヶ月 |
⑦不動産の引き渡し・決済を行う |
不動産の売却相場の調査(1週間)
不動産を売却するにあたってまずは売却相場を調査しておきましょう。
あらかじめ相場を把握しておかないと、不動産会社の査定額が適正かどうかを判断するのは困難です。売却を急いでいる場合であっても、なるべく相場について調査しておくことをおすすめします。
なお、不動産の売却相場を調べられるサイトとしては不動産流通機構が運営している『レインズマーケットインフォメーション』や、国土交通省が運営している『土地総合情報システム』などが挙げられます。
不動産会社の選定(2週間~4週間)
不動産を売却するためには不動産会社と契約する必要がありますが、不動産会社の選定には平均で2週間~4週間を要します。
不動産会社と契約を結ぶにあたって、まずは不動産会社の査定を受ける必要があります。査定の流れとしては最初に5社~6社に机上査定(不動産会社が対象の不動産に訪問しない簡易的な査定)を申し込み、その結果を基に訪問査定(不動産会社が対象の不動産に訪問して細かく調査する査定)を依頼する会社を2社~3社に絞り込むのが一般的です。
なお、不動産会社に査定を依頼する際は一括で査定を依頼できる『サテイエ』が便利です。
不動産の売却活動(3ヶ月~6ヶ月)
売却活動を開始してから実際に買主が見つかるまでに平均で3ヶ月~6ヶ月ほど要します。もちろん運が良ければ1ヶ月前後で買主が見つかることもありますが、やはり半年ほどは見込んでおいた方が良いでしょう。
なお、売却活動中は内覧希望者の対応が必要となるため、あらかじめ準備をしておきましょう。また、購入希望者から値引き交渉をされる可能性も考慮して、事前に対応方法を決めておくことをおすすめします。
売買契約の締結・不動産の引き渡し(1ヶ月~2ヶ月)
売買契約の締結から不動産の引き渡し・決済が完了までには1ヶ月~2ヶ月ほど要するのが一般的です。
売買契約から不動産の引き渡しの期間について特に明確な決まりはありませんが、買主のローン審査などの期間も考慮して最低でも1ヶ月ほどは見込んでおいた方が良いでしょう。
不動産の売却期間が長期化する要因
不動産の売却期間については運やタイミングの要素も大きく関係しますが、長期化している場合には何かしらの要因があるはずです。
そこで本章では、不動産の売却期間が長期化する要因について解説します。
売出価格が相場とかけ離れている
不動産を売却するのであれば少しでも高く売りたいと思っている人は多いでしょうが、売出価格が周辺の相場と乖離していると不動産は売れにくくなるため、注意が必要です。
特にマンションの場合は戸建て物件に比べて相場が明確になっているぶん、相場より高い価格ではなかなか売れづらくなります。
内覧希望者すら現れない場合には、売出価格に問題がないか一度確認が必要でしょう。
不動産会社の販売力が弱い
不動産の売却活動は基本的に不動産会社の主導で進むため、不動産会社の販売力や営業力が弱いと売却期間も長期化しやすくなります。
そのため売却活動が思うように進まない場合には、不動産会社に問題がある可能性も考慮した方が良いでしょう。不動産会社によって得意・不得意分野は異なるため、自分に合った不動産会社と契約を結ぶことが重要です。
なお、不動産会社をお探しであれば一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかります。
所有者にトラブルが発生している
不動産の所有者にトラブルが発生していると売却期間も長期化しやすくなるため、注意が必要です。
所有者に起こるトラブルとしては、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 相続時に相続割合で揉めている
- 離婚時に財産分与の割合で揉めている
- 共有者と物件を売る・売らないで意見が対立している
なお、上記のようなトラブルが発生している場合であっても、査定だけでも受けてみることをおすすめします。というのも査定額を聞くことで共有者の意見が変わったり、不動産会社から弁護士を紹介してもらえたりするケースもあるからです。
第三者が間に入ることで問題解決の糸口が見つかることもあるため、トラブルに悩まされている場合には不動産会社に一度査定を依頼してみましょう。
不動産に売れない要因がある
売却活動が長期化しているのは、そもそも不動産自体に何かしらの要因があることも考えられます。
売却期間が長期化しやすい不動産の特徴としては、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 築年数が古い
- 立地が悪い(駅から離れている、周辺の治安が悪いなど)
- 近くに嫌悪施設(廃棄物処理場や火葬場など)がある
- エリアの人気が低い
- 土地の形状が悪い
不動産に問題がある場合には相場より低い売出価格を設定するなど、査定の段階で不動産会社と販売戦略の相談をしておく必要があるでしょう。
競合物件がある
同時期に競合物件(同じマンションの違う部屋や似たような間取りの物件など)が売り出されていると、売却期間が長期化する可能性も高くなるため、注意が必要です。
競合物件が多いと結果的に価格競争になる可能性が高くなります。そのため、あらかじめ周辺の物件を調査をしておき、場合によっては売却の開始時期をずらすことも検討した方が良いでしょう。
不動産の売却期間が長引くことのデメリット
では不動産の売却期間が長引いてしまうと、実際にはどのようなデメリットが生じるのでしょうか?
そこで本章では、不動産の売却期間が長引くことのデメリットについて解説します。
売れ残りの印象が強くなる
1つ目のデメリットは「売れ残りの印象が強くなる」ことです。
不動産は時間によって急速に価値が下がるものではありませんが、いつまでも売りに出していると売れ残りという印象が強くなってしまいます。
売れ残り物件はどうしても不人気物件というイメージが付きまとうため、結果的に購入希望者から値引きの交渉材料にされるケースも増えてしまうでしょう。
情報が埋もれてしまう
2つ目のデメリットは「情報が埋もれてしまう」ことです。
近年はネットから物件を探す人も増えていますが、売却期間が長引くと自分の物件情報が新着情報に埋もれてしまうという弊害が生じます。
情報が埋もれてしまうと物件を探している人たちにも情報が届きにくくなり、結果的にますます売却期間が長期化するという悪循環に陥ってしまいます。
不動産の売却期間を短縮する・最短で売却するコツ
不動産の売却期間が長引くことには様々なデメリットが生じてしまいますが、不動産をなるべく早く売却するためにはどのような点を押さえれば良いのでしょうか?
そこで本章では、不動産の売却期間を短縮するコツや最短で売却するコツをご紹介します。
自分に合った不動産会社と契約する
前述の通り、不動産の売却活動は基本的に不動産会社の主導で進むため、不動産会社の力量によって売却に要する期間も大きく変わってきます。不動産会社によって得意・不得意分野は異なるため、早期売却のためには自分に合った不動産会社と契約することが重要です。
自分に合った不動産会社を見つけるためには、複数の不動産会社に査定を依頼して比較・検討する必要があります。その際は一括で査定を依頼できる『サテイエ』が便利です。
需要の高まる時期に売却する
不動産の売却期間を短縮するためには需要が高まる時期に売却するのが効果的です。
一般的に2~3月は進学・就職や転勤といった時期と重なり不動産の需要も高まるため、この時期は狙い目です。同様に9月も10月からの異動と重なるため、不動産の需要は高まります。
少しでも早く不動産を売りたいのであれば、需要の高まる時期に売り出せるよう逆算して計画を立てていきましょう。
物件を良い状態に保つ
不動産を早く売却するためには物件を良い状態に保つことも大切です。
人によっては生活感が出ている物件に対して嫌悪感を抱くこともあるため、注意が必要です。必要に応じてハウスクリーニングや設備の修理なども検討しましょう。
なお、早期売却のために思い切ってリフォームをするという手もありますが、最近は「自分の好みに合わせてリフォームをしたい」という買主も多いため、そのぶん値引きした方が売れやすくなる傾向があります。
買取で売却する
エリアや物件の状態によってはいつまで経っても買主が見つからない可能性があるため、仲介で売却するのではなく買取で売却するのも1つの手です。
買取は不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう方法であるため、よほど問題のある不動産でなければ1ヶ月前後でほぼ確実に売却できます。ただし、買取の場合には売却価格が仲介の70~80%程度になるのが一般的であるため、その点に注意が必要です。
なお、不動産会社によっては「買取保証」(一定期間は仲介で買主を探し期限までに売れなかった場合には買取に切り替える方法)を行っている場合もあるため、状況に応じて活用しましょう。
不動産を売却する際の査定はサテイエの利用がおすすめ
不動産を売却するためにはまずは不動産査定を受ける必要がありますが、その際は複数の不動産会社に一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。
サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかります。
不動産売却を検討している人は、サテイエを活用してまずは不動産の一括査定を行ってみましょう。
不動産売却の期間まとめ
ここまで不動産売却の期間について解説してきました。
◆不動産売却の一般的な流れと平均所要期間
不動産売却の流れ | 平均所要期間 |
---|---|
①不動産の売却相場を調べる | 1週間 |
②不動産会社に査定を依頼する | 2週間~4週間 |
③不動産会社と契約を結ぶ | |
④不動産の売却活動を開始する | 3ヶ月~6ヶ月 |
⑤購入希望者と条件交渉を行う | |
⑥買主と売買契約を結ぶ | 1ヶ月~2ヶ月 |
⑦不動産の引き渡し・決済を行う |
不動産の売却期間については3ヶ月~6ヶ月ほど要するのが一般的です。とはいえこれはあくまで平均的な期間であり、場合によっては売却までに1年以上かかるケースもあります。
不動産の売却期間が長期化している場合には何かしらの原因があるはずなので、まずは現状を冷静に分析した上で原因の追及をしていきましょう。
また、不動産の早期売却のためには不動産会社選びも非常に重要です。信頼できる不動産会社と契約できれば売却期間の短縮にも期待が持てます。
もし信頼できる不動産会社をお探しであれば、本記事でも紹介した『サテイエ』がおすすめです。サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかるでしょう。
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