2023.06.26
不動産売却における高く売るポイントや注意点を解説
「不動産をなるべく高く売るためのポイントについて知りたい」「不動産を高く売るためには、どのような点に注意すれば良いの?」
不動産売却は人生で何度も経験するようなことではないため、このようにお悩みの人も多いかと思います。
そこで本記事では、不動産売却における高く売るポイントについて解説します。併せて、高く売るための注意点もご紹介します。
不動産の売却を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
不動産売却において高く売るポイント
不動産を高く売るためには不動産売却の流れを理解し、それぞれの段階におけるポイントを押さえた上で行動することが重要です。
そこで本章では、不動産売却において高く売るポイントを不動産売却の流れに合わせて解説します。
不動産売却の具体的な流れは、以下の通りです。
不動産売却の流れ | 平均所要期間 |
---|---|
①不動産売却の計画を立てる | 1~2週間 |
②不動産の売却相場を調べる | |
③不動産会社に査定を依頼する | 2~4週間 |
④不動産会社と契約を結ぶ | |
⑤不動産の売却活動を開始する | 3~6ヶ月 |
⑥購入希望者と条件交渉を行う | |
⑦買主と売買契約を結ぶ | 1~2ヶ月 |
⑧不動産の引き渡し・決済を行う |
【計画作成時】需要の高まる時期に売却する
不動産を高く売るためには、需要の高まる時期に売却することが重要となります。
不動産の需要は時期によって変動するため、需要の高い時期に売り出せばそれだけ高く売れる可能性も高まります。
一般的に2~3月は、進学・就職や転勤といった時期と重なり不動産の需要も高まるため、この時期は狙い目です。同様に9月も10月からの異動と重なるため、狙い目と言えます。
需要の高まる時期に不動産を売りに出せるよう、逆算して計画を立てましょう。
【査定依頼前】不動産の売却相場を把握しておく
不動産を高く売るためには、事前に不動産の売却相場を把握しておくことも重要となります。
なぜなら、あらかじめ売却相場を把握しておかないと、次の段階である不動産会社に査定を依頼した際に査定価格の適正性を判断するのが難しくなるからです。
査定価格は不動産会社によって異なるのが一般的です。中には相場とかけ離れた価格を提示してくる不動産会社も存在するため、事前に売却相場を把握しておく必要性は高いと言えるでしょう。
なお、不動産の売却相場を調べられるサイトとしては、不動産流通機構が運営している『レインズマーケットインフォメーション』や、国土交通省が運営している『土地総合情報システム』などが挙げられます。
【査定依頼時】複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産売却は不動産会社の販売力や営業力も大きく関係してくるため、不動産を高く売るためには信頼できる不動産会社と契約を結ぶことも重要です。信頼できる不動産会社かどうかを見極めるためには、複数の不動産会社に査定を依頼して比較検討することが必須となります。
不動産会社が行う査定方法は、大きく分けて簡易査定(不動産業者が対象物件に訪問せず、物件情報だけで行う簡易的な査定方法)と訪問査定(不動産業者が実際に対象物件に訪問して、細かく調査をした上で行う査定方法)の2つが存在します。
簡易査定と訪問査定の比較
簡易査定 | 訪問査定 | |
---|---|---|
概要 | 対象物件に訪問せず、物件情報だけで行う簡易的な査定方法 | 対象物件に実際に訪問して、細かく調査をした上で行う査定方法 |
メリット | ・お手軽である ・すぐに結果がわかる(1~3日) | ・正確な査定価格がわかる ・担当者と価格の相談ができる |
デメリット | ・正確性に欠ける ・対応していない不動産会社も存在する | ・手間がかかる ・結果がわかるまで時間がかかる (1週間前後) |
信頼できる不動産会社と出会うためには、最初に5~6社の不動産会社に簡易査定を申し込み、その結果を基に訪問査定を依頼する不動産会社を2~3社に絞り込むのが良いでしょう。なお、その際は複数の不動産会社に一括で査定を依頼できる『サテイエ』が便利です。
【契約時】買取ではなく仲介を選択する
不動産の売却方法としては主に仲介と買取の2種類が存在しますが、不動産を高く売りたいのであれば買取ではなく仲介を選択しましょう。
仲介とは、間に不動産会社が入って売主に代わって不動産の買主を探してもらう方法です。一方の買取とは、不動産会社に直接不動産を買い取ってもらう方法です。
買取はすぐに現金化できるものの、売却価格は仲介の70~80%程度になってしまいます。そのため、不動産を高く売りたいのであれば仲介を選択するのが一般的です。
仲介と買取の比較
仲介 | 買取 | |
---|---|---|
メリット | ・高く売れる | ・すぐに現金化できる ・仲介手数料が必要ない |
デメリット | ・売却までに時間を要する ・仲介手数料が発生する | ・仲介に比べ売却価格が低くなる (70~80%程度) |
なお、不動産会社によっては「買取保証」(一定期間は仲介で買主を探し、期限までに売れなかった場合には買取に切り替える方法)を行っている場合もあるため、必要に応じて活用すると良いでしょう。
【売却活動前】売出価格を少し高めに設定しておく
仲介で不動産を売る場合には売出価格を自由に設定できますが、その際の売出価格は少し高めに設定しておくと良いでしょう。
不動産売買においては、購入希望者から値引き交渉をされることが一般的です。そのため、それを見越してあらかじめ売出価格を高めに設定しておけば、値引き交渉にも対応しやすくなるでしょう。
ただし、相場を大きく超えるような価格では、そもそも買い手がつかない可能性があります。特にマンションは戸建て物件に比べて相場が明確になっている関係上、相場より高い価格ではなかなか購入希望者が現れないため、注意が必要です。
【売却活動中】不動産を良い状態に保つ
不動産を高く売るためには、不動産を良い状態に保つことも大切です。
不動産の売却において、購入希望者の内覧は避けて通れません。内覧時に不動産の状態が悪いと、値引きの交渉材料にされやすくなります。特に住みながら戸建て物件やマンションを売却する場合はどうしても生活感が出てしまうため、内覧時は細心の注意が必要です。
もし不動産の汚れが目立つ場合には、ハウスクリーニングの利用も検討してみましょう。また、設備が故障している場合には、この機会に修理しておくことをおすすめします。
不動産売却にて高く売るための注意点
不動産を高く売るためには、避けるべきNGな行動もいくつか存在します。
そこで本章では、不動産売却にて高く売るための注意点をご紹介します。
具体的には、以下の通りです。
- 査定価格だけで不動産会社と契約する
- 売却活動を不動産会社に任せっきりにする
- 高く売ることに固執しすぎる
査定価格だけで不動産会社と契約する
1つ目の注意点は「査定価格だけで不動産会社と契約する」ことです。
不動産会社の提示する査定価格が重要なのは確かですが、なるべく高く売りたいからといって、査定価格だけで契約する不動産会社を判断するのは避けましょう。
査定価格が相場とかけ離れた金額であれば、そのまま売りに出しても購入希望者はまず現れません。購入希望者が現れなければ結局は値下げをすることになり、売却活動の長期化にも繋がってしまいます。
また、中にはあえて査定価格を吊り上げて契約を結ばせようとする悪徳業者も存在するため、査定価格だけで不動産会社を選ぶのにはリスクを伴います。
不動産を高く売るためには、信頼できる不動産会社と契約するのが最も近道です。信頼できる不動産会社と契約を結ぶためには、なるべく多くの会社に査定を依頼し比較検討することが必要となります。
なお、不動産会社に査定を依頼する際は、一括で査定を依頼できる『サテイエ』が便利です。
売却活動を不動産会社に任せっきりにする
2つ目の注意点は「売却活動を不動産会社に任せっきりにする」ことです。
不動産の売却活動は基本的に不動産会社の主導で進みますが、不動産会社に任せっきりにするのではなく、共同で売却活動を進める意識を持つことも重要となります。
例えば、不動産会社が作成する広告の内容におかしな部分がないか自分の目で確認したり、広告に掲載する写真撮影に立ち会ったりするなど、自ら積極的に売却活動に関わっていきましょう。
なお、不動産会社によって得意・不得意分野は異なるため、売却活動が思うように進まない場合には不動産会社の変更も検討した方が良いでしょう。
高く売ることに固執しすぎる
3つ目の注意点は「高く売ることに固執しすぎる」ことです。
高く売るという意識を持つことは大切ですが、そのことに固執しすぎて強気の価格設定をしたり値下げ交渉に一切応じなかったりすれば、売り時を逃してしまいます。
売り時を逃して売却期間が長期化すると「売れ残り」という印象が強くなり、どうしても不人気物件というイメージが付いてしまいます。そうなると、購入希望者から値引きの交渉材料にされるケースも増えてしまい、結果的に損をする可能性も高くなるでしょう。
不動産売却に関してよくある質問
本章では参考として、不動産売却に関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
2023年の不動産市況は?
2023年は売り時と言えます。
2013年以降、物件の価値は右肩上がりで上昇しており、現在もその水準を維持しているからです。
参照:国土交通省『不動産価格指数(令和5年1月・令和4年第4四半期分)
ただし、今後もこの傾向が続くかどうかは誰も予測できないため、不動産売却を考えているのであれば早めに決断することをおすすめします。
不動産会社の得意分野を見極める方法は?
不動産会社の実績や取り扱い物件の種類を調べる方法が有効です。
不動産会社の得意分野の物件は、販売実績数や取り扱い件数に反映される傾向があります。そのため、ホームページ等で販売実績数や取り扱い件数などを確認すれば、その不動産会社の得意分野が見えてきます。
その他、不動産会社が提携している建設会社などを調べる方法も効果的です。例えば、木造に強い建築会社と提携している不動産会社であれば、木造住宅の販売に強い傾向が見られます。
リフォームをした方が高く売れる?
そうとも言い切れません。
最近は「自分の好みに合わせてリフォームをしたい」という買主が多く、へたにリフォームをしてしまうと、かえって売れにくくなるケースも増えているからです。
リフォーム代を売却価格の値引きに充てた方が不動産も売れやすくなり、結果的に得をする(手元に残る金額が多くなる)場合もあります。そのため、リフォームに関しては慎重に判断した方が良いでしょう。
不動産を売却する際の査定はサテイエの利用がおすすめ
不動産を売却するためには、まずは不動産会社の査定を受ける必要がありますが、その際は複数の不動産会社に一括で査定を依頼できる『サテイエ』がおすすめです。
サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかります。
不動産の売却を検討している人はサテイエを活用して、まずは不動産の一括査定を行ってみましょう。
不動産売却で高く売るためのポイントまとめ
ここまで不動産売却で高く売るためのポイントについて解説してきました。
不動産売却で高く売るためのポイント
段階 | 高く売るためのポイント |
---|---|
計画作成時 | 需要の高まる時期に売却する |
査定依頼前 | 不動産の売却相場を把握しておく |
査定依頼時 | 複数の不動産会社に査定を依頼する |
契約時 | 買取ではなく仲介を選択する |
売却活動前 | 売出価格を少し高めに設定しておく |
売却活動中 | 不動産を良い状態に保つ |
不動産売買は元々の金額が大きいため、少しの工夫や努力をすることで数百万円の差が出ることも珍しくありません。売却後に「もっと高く売れたかも」と後悔をしないためにも、事前にしっかりと計画を立てて戦略的に売却活動を進めていきましょう。
また、不動産を高く売るためには、不動産会社選びも非常に重要です。信頼できる不動産会社と契約できれば、高く売れることにも期待が持てます。
もし、信頼できる不動産会社をお探しであれば、本記事でも紹介した『サテイエ』がおすすめです。サテイエは厳選された不動産会社1,000社以上と提携しているため、あなたにぴったりの不動産会社がきっと見つかるでしょう。
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